Beranda / 恋愛 / 今日から車いすなんですか? / 第49話 その後の二人

Share

第49話 その後の二人

Penulis: satomi
last update Terakhir Diperbarui: 2025-10-27 07:42:11

 その後のコンクールで同じ楽器で演奏することになったという事はかなりの衝撃をバイオリンを嗜んでいる方々に与えたという事を俺は蓮野から聞いた。

「そりゃそうよ。審査員の気を引きたくてお高いバイオリンを買った人とかいるんだもん」

「それはまぁ。技量を磨かない事には豚に真珠?みたいな感じか?」

「そうなんだけど、その家庭としては『わざわざ買ったのに…』的な」

「それは単なる投資ミスだ」

「あ、そう考えるとそうよね」

「うちじゃ、衣装も同一のものの方がって話もあった。しかしだ。突然力士のような人がコンクールに来たらどうする?用意した服にサイズが合わないだろう?そいつはコンクールに参加できないのか?という話になって、衣装を同一にするのは難しいって事になったんだ」

「へぇー。織田家は難しいことを考えるのねぇ」

「コンクール見て『おいおい』とか思ったことを食卓で話したら盛り上がってなぁ。あの自己陶酔し過ぎなのはどうにかならないのか?見てて恥ずかしいぞ?」

「あー、あれも審査員に‘私は頑張ってます’アピールなのよ。傍から見ると自己陶酔で確かに見ててハズカシイよねぇ」

「いい音色に酔いしれているならいいが、たいしてよい音色でもなかったけどかなり自己陶酔してた奴がいた。正直キモかった」

「なんとなく誰だか分かった気がする……」

 コンクールも常連さんは似たり寄ったりの顔ぶれなんだろうな。

 その後蓮野はコンクールで良い成績を修めるようになった。母さんが同じ楽器で演奏することに!って後押ししたからだろうな。今までバイオリンの力に頼っていたやつは技量が追い付いていないから、ガンガン成績が落ちた。本当に「投資損」というやつだろう。

 蓮野は技量があるから、俺の投資でよい楽器を与えた。よくわからないけど、名器と言われるものらしい。「触るのがこわい」とか言ってたな。いやいや、それで演奏してください。

 高校卒業後は音大に進学。バイオリン学科は結構激戦区らしい。バイオリンを弾く人間多いからなぁ。それでも蓮野は持ち前の技量と俺が買ったバイオリンで音大を首席で卒業。卒業後はいろんなところから引っ張りだこ。

 俺はよくわからないが、「俺の投資ミスにならなければ何でもいい」と蓮野に伝えてある。

 蓮野はソリストそして世界で活躍することを選んだ。

 俺は投資に成功した。

 蓮野は世界的に有名となり、コ
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • 今日から車いすなんですか?   第67話

    「コノハ、コノハの息子ちゃんは?もう相当大人よね?」「そうよ?陸上界で頑張ってるわ。稲葉涼二よ?」「「「え~?あの人がコノハねーちゃんの息子だったの?」」」 優も秀も俺も驚いてたけど、祐一郎さんと響子さんはよくわかってなかった。 よく考えればわかることだ、この二人は世界で働く人だし、ほかの業種に興味がないみたいだ。なので、代表して俺が二人に説明をした。 この場に本人はいないけど、そうだという事だ。 陸上の選手を引退しても、何らかの資格を取得しトレーナーとしてやっていくこともできる。できれば生涯現役がいいところだけれど、筋力の衰えというものは必ずやってくるもので、そればかりは避けられない。「本当に織田家って有名人が集まるところなのね~。類は友を呼ぶみたいな?」 渡部はそう言うけど、有名になったのは結果論なんだけどなぁ。「ほら、丈一郎さんもトレーナーだったし、あの子も誰かイイ子を連れてこないかなぁ?なんて期待しちゃうのよねぇ」 父さんと母さんがうちの余ってる部屋に二人を押し込めたみたいなことを聞いたけど?「あら?あの子は織田家じゃない子ね。初めまして。ヒカルの親友の稲葉コノハです。よろしくね」「あ、私は検事をやってます渡辺キヌと申します。よろしくお願いします。ここには、織田君との縁で通ってる次第で、亨さんには分からないところなどを指導して頂いたり、ヒカルさんとはショッピングに行ったりと、良くして頂いています。よろしくお願いします!」「まぁ~検事さんなの?大変ね。ヒカルも無理に誘ったりしたらダメよ!」「だってぇ、コノハはあんまり会ってくれないし、優は中東に行っちゃうしで女同士でなかなかコミュニケーション取れなかったんだもん!」「ダメなものはダメよ!甘えちゃダメ!わかった?」 コノハねーちゃんに諭される母さんを見ると、二人の力関係がわかる。 「これからは優も響子ちゃんもいるから大丈夫!」「よろしい。とはいえ、二人は子育てしなきゃなんだから、気を使うのよ!」「は~い」「コノハちゃん、いつもありがとう。ヒカルの事大事に思ってくれて」「ギブアンドテイクですよ。ヒカルだって私を大事に思ってくれてますから」「知ってる。そしてギブアンドテイクというか依存に近いけど、これからもよろしく頼むね」「頼まれましたよ!」 

  • 今日から車いすなんですか?   第66話

     俺の兄さんと姉さんが婚約者と共にこの家に来たから、ハッキリ言って混んでる……。父さんの脳みそはどうなってるんだか、サンバカーニバルなんだろうか?渡部も来るし。ハーレム……。 これで響子さんと姉さんの二人から生まれた子供が女の子だったりしたら、父さんはどこまでも大喜びをする事だろう。それで女の子の双子だったりしたら……と、考えるだけでなんかコワイ。法曹界で名を轟かしているような父さんが「ハーレムだぁー♡」と騒いでいる時点でなんだか怖いのだが、ハーレム要員は母さんに姉さんだろ?これで2人。それに響子さんで3人目。それから最近うちにきてる渡部で4人目。これでも十分だというのに、女の孫……。 父さんが女好きみたいだけど、あくまでも母さんLOVEだから放っておこう。 そういえば、父さんの仕事は俺が継ぐとして、母さんの方の疋田の家の仕事はどうするんだ?「ああ、そんなの昔から優が片足突っ込んでるみたいだから、放っておいてるのよ。そのうちどうにかなるでしょ?」 ならなかったらどうするんだよ!20才近く年が離れてる弟妹は嫌だぞ!母さん曰く、「出産なんて超痛いのもうやだよ。年齢的にももう無理があるわよ~」だそうだ。 年齢とか以前に孫と自分の子の年齢があまり変わらないってどうなんだ?そっちの方が気になるけどな、俺は。 数か月後に響子さんも姉さんも出産を経験。 二人とも「超痛かった~!!」とのこと。男はいろいな意味で楽してると思うのです。その分女性に有利と言うとおかしいけど、女性の事を考えて弁護士としてやっていこうと思ったのです。  問題の性別などですが、響子さんの方は男の子と女の子の双子。うちの兄さん・姉さんと同じだなぁと思った。姉さんの方は男の子。 響子さんは移動でもできる楽器をやらせたいなぁって言ってた。ヴァイオリン?チェロ?フルートとか? 姉さんの方の男の子はやっぱり医者にしたいのかなぁ?祐一郎さん次第だけど。姉さんの片足が疋田の家を継いでるみたいだからなぁ。その子もIT関係かもしれないし。 どの子も自分の好きな道に進めるといいなぁと思う叔父なのであります。その叔父ですが……今からお年玉あげなきゃなんないのかなぁ?などいろいろ考えています。 どう考えても響子さんの方が俺よりも収入があるし、兄さんの収入も加えれば俺の微々たるお年玉など霞んでしまうだろう

  • 今日から車いすなんですか?   第65話

    「で、帰ってきていきなりなんだけど、俺と響子と子供がしばらくここで暮らしていいかな?」「大歓迎だ」「亨~!部屋はたくさん余ってるし賑やかになるから私も賛成だけど。響子ちゃんはいいの?ホラ、私との関係って世間でいうところの嫁姑でしょ?」「え?私はお義母さん好きですよ?」「いや~ん、私も響子ちゃん好きだもの。相思相愛じゃないの!バイオリニストだもの、指に負担がかかるような仕事はしない方がいいのかしら?」「3年近くお休みをいただいたんですから、そんな贅沢なことは言いませんよ!子供の世話だってちゃんとしますし」 家が寂しいとかないから、俺が家を出てもOK?「なら、俺が家を出ても構わないのか?」「俺みたいな料理人はいないぞ。はあ、疲れた~って家に帰るとそこには風呂にお湯が!なんて事はない!休みの日には洗濯をし、風呂掃除をし、もちろん部屋の掃除も欠かさず。あ、トイレ掃除もしなきゃなぁ」「……このままいさせてください」「そうなるのが妥当な選択だろうな」「アラ、また玄関のチャイム。亨、大好きな優よ」「優―!会いたかったぞ‼」「私は妊娠してるのでお手柔らかに頼みます」「お久しぶりです。お義父さん、お義母さん」「久し振りねぇ、男っぷりが上がったんじゃないの?」「日焼けのせいですよ。アハハ。ところで、そちらのお嬢さんは?」「賢の大学の時のゼミで一緒だった渡部キヌさんよ」「こちらは優とその婚約者の田畑祐一郎さん」「中東で医療に携わっているっていう方ですか?ここは有名人が集まる家ですか?」「中東にいるの。それだと先進的に出産が出来なくて一時帰国。ところで、私とイチローと子供がしばらくこの家で暮らしてもいい?」「大歓迎!ハーレムだー」 そういう発言が渡部のイメージをぶち壊すんだろう。「いいわよ。部屋はたくさんあるし、賑やかになるわね~!」 なんだか俺は家を出るタイミングを失い、家はさらに賑やかになりそうです。渡部曰く「織田家恐るべし」。

  • 今日から車いすなんですか?   第64話 秀の里帰り

    「俺の優が…」「亨、いつまでも子離れで来てないとキヌちゃんに笑われちゃうわよ?」 一升瓶を抱えて男泣きの時点で大爆笑だけど? 俺としては、甥か姪ができるから単純に嬉しい。なかなか会えないのがなぁ。正月には帰ってくるのかなぁ?叔父としてはお年玉をあげるべきだろうか?「亨さんとヒカルさんにお孫さんができるんですか?めでたいですね!なかなか会えないのが寂しいですけど。会った時には思いっきり可愛がりましょう?私も時間が空いてたらここに来たいなぁ。亨さんとヒカルさんのお孫さんだもん、絶対可愛いですよ!いいなぁ」 そんな時、玄関のチャイムが鳴った。「は~い!アラ、久し振りね。鍵持ってるでしょ?はぁ?うちに置き忘れた?世の中に頭いいって言われてるのに、馬鹿じゃないの?響子ちゃんもいるんでしょ?いらっしゃ~い!」 エントランスの自動ドアを開けたらしい。「ココの玄関の鍵も開けて来るわね。秀と響子ちゃんが来たのよ。秀は久しぶりの里帰りね。なんか鍵忘れたんだって。抜けてるのかしら?でも海外じゃ盗まれるのかしら?だとうちに置いておくのが正解なのかしら?」「ただいま~」「秀!はともかく響子ちゃんお帰り!お腹の調子は?体調は大丈夫?」「はい大丈夫です。えーと、彼女は?秀の妹にしては成長し過ぎだし…?」「ふふふっ、賢の大学の時のゼミで一緒だった渡部キヌさんよ」「キヌちゃん、こちらは賢の兄で秀。その婚約者さんの蓮野響子さんよ」「ふあぁぁ。有名なバイオリニストの方ですよね?お会いできて光栄です!」 渡部がものすごい勢いで握手をしてるから響子さんがちょっとひいてる…。「せっかく日本に来たわけだし、日本で出産しようかと母子手帳も公布されるし。公演も3年くらいキャンセルしてるし」「そのキャンセル料って…億単位じゃ?」「俺の投資で稼いだ分から払った」「秀は投資家なのよ~。小さい頃から投資に一途でね」「私も投資されたのよ。いい楽器が秀に与えられて、音大の学費も払ってもらって。私の公演料とかから秀に投資した分がちょくちょく流れてくのよ」「はぁ、なるほどねぇ」「あと、正式に入籍しようかって話した。‘蓮野響子’はバイオリニストとしての芸名みたいなのになるのかな?正式には私も織田響子になるのよ!」 父さんが素直に喜んでいるようだ。「ああ、夢のようだ。孫にかわいい嫁。秀

  • 今日から車いすなんですか?   第63話 天国と地獄を感じた亨

    「織田君のお父さんとお母さんのナレソメってどんな感じですか?」 二人は顔を見合わせた。「うーん、お見合いなんだけどねー」「私の旧姓疋田って言うんだけど、疋田家はコンピューター関係が得意なのよ。織田家は法律関係でしょ?完全な政略結婚ってやつよ。だからお見合い」「その割にはお二人ラブラブですね?」「「まぁね~♪」」 ラブラブを自慢するなよ!恥ずかしいな。もう。「お母さんの方がお若い気がするのは気のせいですか?」「若いとか言われるのは嬉しいわ。そうよ~。亨より…あれ?何才違いだっけ?忘れちゃった」「そんな感じだよ。他に聞きたいことある?」「うーん、お父さんの方には法律関係で相談に乗ってもらいたいなぁ」「ややこしいから、私はヒカル、こっちは亨って呼んでほしいな。私達も渡部さんじゃなくて、『キヌちゃん』って呼んでいいかな?」「はい、喜んで‼‼」 どこの居酒屋だよ? それから渡部は度々うちに来るようになった。 本当に父さんに法律関係の相談をしてる…。家じゃ仕事の話をしなかったから新鮮だ。母さんが父さんのことを『初めて見た珍獣』みたいな感じで見ている。 父さんも母さんも姉さんが中東に行ってしまってやはり寂しかったのかなぁ? 女の子が家にいる感じがいいみたいに見える。母さんも隙あらば渡部を連れ出して一緒にショッピングに行こうとしている。気のせいか?「はぁ~あ、そっかぁそういうアプローチで見れば答えが違ったんですね!やっぱり勉強になります。亨さんは賢いですね~」「ヒカル!俺、褒められた!」「よしよし、褒められて良かったですね」 愛犬とその主人?何で父さんが褒められてわざわざ母さんに報告を…。あ、母さんに頭撫でてもらいたかったんだな?はぁ、くだらない。今まで子供達がヨシヨシと頭撫でられているのを見て地味に「いいなぁ」って思ってたという事か。はぁ、父さんの威厳…。「ヒカルさ~ん、午後からはショッピングの約束でしたよね!出かけましょう?最近できたショッピングモールとか気になってたんですよね。なかなか行く機会がなくって」 渡部のやつ地味に俺よりこの家の子供っぽくないか?まぁ、父さんと母さんが元気になって良かったよ。 その日の夜、俺には姉さんから。母さんには兄さんから重要な話があると電話があった。時差を考えると結構なものだと思うけど。 姉さん

  • 今日から車いすなんですか?   第62話 賢の女友達②

     そいつ、渡部キヌから翌日早速連絡が来た。「突然なんだけど、今週末仕事が休みになった。会えるよ。場所はどこ?」「まずはこっちの予定も聞こう。よほど俺の父さんに会いたいみたいだけど?」「当たり前じゃない!数々の事件を担当した名弁護士よ?その息子が実態を知らなかった方が驚きよ!」 家じゃ単なる愛妻家の弁護士だからな。「ああ、コッチの予定も今週末は空いてるらしいから、OKうちにご招待します。場所はまぁ、最寄りの駅まで迎えに行くよ。迷子になってもアレだし」「バカにしないでよ!」「そのつもりはないけど、単なるエスコートみたいな?」「了解。それじゃあ、今週末楽しみにしてるわね!」「ところで、賢。重要な話だ。その渡部キヌって子は美人か?」「えーと、学生時代に俺はなんとも思わなかったけど、やたらと告白されてたなぁ。なんか知らないけど断ってた」「それは、好きな奴がいるからじゃないのか?」「父さんだろ?」「それは‘アコガレの人’だろう?好きな人とは違うよ」「そうねぇ、そういうのもありかも。甘酸っぱいわ!今回私は傍観してるわよ」 母さんの傍観宣言。自らを‘アコガレの人’という父さんの自信はどこから来るのか凄いと思う。 週末、渡部を最寄りの駅に迎えに行って、家に連れてきた。「「待ってた~!」」 大歓迎だな。渡部が法廷とかで見る父さんとのギャップに驚いてる。普段でも法廷みたいにしてたら、それはそれで辛くないか?「賢!よくやった!渡部さんは美人だ!」「恐れ入ります」 玄関先で何を話してるんだ?「まぁ、中に入って。母さんは脚が不自由なんだ。家の中でもたまに車いすかな?」「今日は元気に伝い歩きよ!」 それは元気なのか?「ねえ…壁のアレはテレビ?物凄い大きくない?皆さんの視力は大丈夫なの?」「テレビを見るためのソファとの距離はけっこうあるから大丈夫だよ。リモコンがあって良かったよね」 うちに来る人はみんなテレビの大きさにビビる。解せない。かなり長持ちしていると思う。「そうよね、家もなんか広いもの」「最近さぁ、俺の上の姉さんと兄さんが揃って海外暮らしをすることになっちゃって、家の中が寂しくなったんだよね」「こんなに広い家ならテキメンでしょうね」 特に父さんにダメージが…。「今日は俺が腕によりをかけて料理するからな。存分に食べていくといい

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status